2008年04月23日

犬種による石けんの利用について-■Q&A

●せっけんの性質に関する質問

Q:チワワは現在作った石鹸を使ってますが、
特殊な被毛のビションは、ふわふわ感としっかりした立毛の
必要な犬種なので使用するのは石鹸で問題ないのか不安で
ちょっと躊躇しています。トラブルも気になるのですが、
犬種によっては被毛もすごく気になります。



A:ペットシャンプーのあり方そのものに触れる大事なご質問ですので、少し長くなります。

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犬のシャンプー製品は最近までほとんどが合成シャンプーでしたので、せっけんに変えようとするときご心配を感じるのは無理もないと思います。
しかし、毛ぶきとか色艶の美しさだけをみると、化学の粋をつくした合成シャンプーに軍配が上がるかもしれませんが、本来の健康という点を考えると、やはりせっけんには勝りません。

化学の面からみれば・・・多くのペットシャンプー(合成)には、洗浄成分としてラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naという合成界面活性剤が使われていますが、これらの最大のデメリットは強い残留性とタンパク変性作用だと思います。
タンパク変性作用とは、タンパク質に結合して破壊する作用のことです。
そこでこのダメージを補うべく、リンスやトリートメントをするわけですが、今度は被毛に陽イオン界面活性剤、ポリマー剤を吸着させて、毛を滑らかにしたり、補修したりします。
これらは皮膚にまで吸着して、皮膚の正常な呼吸・排泄を妨げるおそれがあります。
こういったシャンプー・リンスの効果は、見た目こそ美しく見えるかもしれませんが、犬本来の健康的な被毛や皮膚ではありませんし、結果的には皮膚・被毛をいためることにもつながってしまいます。

せっけんをあえて選ぶ理由はそこにあります。
せっけんの性質はきちんと洗浄すること、体から必要なものを奪ったり、必要ないものを与えたりはせず、分解も早いので、犬がもとから持っていた皮膚や被毛の特性を保つことができるのです。
洗ったあとの毛がキュッキュッとするのも、汚れや異物が落ちて、素のままの毛に戻ったから。
これは、体にとっていちばん楽で、健康的なことだと思います。
健康は結果的に美につながるとわたしは思っています。
せっけんは医薬品や医薬部外品ではありませんので、具体的な効果・効能には言及できませんが、毛並みや毛ヅヤ、皮膚の健康を回復したワンちゃんたちの報告はたくさんあります。
『手づくり石けんWEB』ペットケアステーションさんの連載コラムには、プロのトリマーさんによるせっけん使用の実体験が紹介されていますので、ぜひ読みんでみてください。

犬ほど品種による特性がさまざまな動物は類を見ないと思いますが、中でも毛質はバラエティに富んでいますよね。
市販のペットシャンプーは短毛用とか長毛用とか、全犬種用とか、種類がたいへん少ないですが、わたし個人としましては、このバラエティに富む犬という動物に、単純に全犬種用などでは絶対にフォローできないと思っております。
ビションフリーゼのお客様からのせっけん使用のご報告は、わたし自身はまだいただいたことがありませんが、せっけんだから、この犬種には合わないということはないと確信しております。
それより、そのせっけんの性質が、その犬の皮膚や被毛の性質に合っているかどうかが問題ですね。
どんなに良質なせっけんでも、個体によって合う・合わないは必ずあります。
合わない場合は、フケや抜け毛、湿疹といった症状になって現れることもあります。
また、一時的にフケなどの症状が現れるものの、しばらくするとぴたっと止まり、その後とてもよい状態になることもあります。
原料の油脂やオプションに何を選び、どう配合するかによって、出来上がるせっけんの使用感には違いが出てまいりますので、犬種や個体ごとに適正を探っていくのも、犬のソーパーの役目です。
その犬に合ったせっけんなら、皮膚の状態はもちろん、被毛も本来の性質が生きてくることでしょう。


里見




posted by 石けんWEB at 02:07| ■Q&Aコーナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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